津島について

津島は愛知県西部にあります

津島の中心市街地は、江戸期の津島文化ともいうべきものが今なお色濃く残り、懐かしい空間を形成しています。古い町家の連なる町並み古寺社の風景が広がっています。

千年以上の歴史がある津島神社(津島牛頭天王社)は、京都の八坂神社(祇園社)と並ぶ牛頭天王信仰の聖地でした。牛頭天王の御神徳は疫病退散・無病息災でしたので、津島神社の分霊社は全国に3000社もあります。

 

中世以来、津島は伊勢と尾張をつなぐ湊として、また、津島牛頭天王社の門前町として経済的繁栄を謳歌し、「尾張の金銀はすべて津島を通る」と言われるほどでした。勝幡に拠点を置いた織田信定(信長の祖父)、信秀(信長の父)は津島を支配することによって、勢力域を拡大しました。信長にとっても、商業都市津島は経済的台所であり、津島と熱田の支援によって尾張を統一し、天下布武の階段を駆け上がりました。「信長の台所 津島」といわれる所以です。

津島は祭りの町ともいわれます

観る人を幽玄の世界へ誘う夏の尾張津島天王祭、からくりの妙技を見せる山車や威勢のいい石採祭車が巡行する尾張津島秋まつり、国内最大級の藤花薫る藤まつりが行われています。 

 

文化庁は、世界遺産(ユネスコ無形文化遺産)に国重要無形文化民族文化財の「山・鉾・屋台行事」の登録申請をし、平成28年12月1日に、「尾張津島天王祭の車楽舟行事」が、待望のユネスコ無形文化遺産に登録されました。